「愛蔵こけし図譜」鳴子 大沼竹雄


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大沼竹雄(明治三十三年〜昭和十五年)

武井武雄は「こけし通信」でこのこけしについてこう解説しています。

「大沼一族からの代表として竹雄のものをと、これはお願いしたわけではないが、ずっと早くに深澤要氏が自薦して持って来られたので補遺として写しておきました。後尼崎の方へ移転されたのですが、この欄は所蔵家に、の立前から一筆のご都合をお伺いしたのですが、梨の礫で全々応答がありません。尤もこちらからの用事にはお返事のないのが常例ですが、依て入手された当時の模様については知る由もありませんが、底面に大九寸は昭和七年、小六寸五分は昭和十年と書いてありましたから、やはり当図譜としては例外的の近作に属するものであります。」 

深澤コレクションには十本の竹雄があり、一工人の所蔵作品数では佐藤丑蔵、佐藤松之進、高橋武蔵とならんで多い方の部類に属する。深澤要が竹雄を是非図譜にと推薦したのは、竹雄が岩太郎の直系で作風も堅実であり、深澤要が重要視していた工人だったからであろう。写真は、現在(平成十年)こけし館に展示されている四本のうち、図譜と同一のものを同館の許可を得て撮影紹介した。ここに掲げた図版で六寸六分としたのは「深澤要コレクション目録」によった。



印           ボタン竹雄

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