鎌先・弥治郎風影
鎌先は三層の湯治旅館が並ぶ鄙びた温泉だった。 弥治郎のがが達(おかみさん達)はこけしや木地玩具、木地製品を 風呂敷に包んで背負い、鎌先まで約一キロを運んで湯治客に売っていた。 この鎌先商いは昭和三十年頃まで続いていた。 戦前の鎌先温泉
弥治郎は古くから半農半工の村だった。 鎌先から弥治郎への道
弥治郎の山の神社には奉納額が掲げてあった。 そこには小倉嘉吉・新山栄五郎・新山久治郎・佐藤幸太・佐藤勘内・新山友蔵など古い工人の名が記されていた。