木地山風影
荒屋敷松蔵が綱を取り、二人挽きでこけしを挽く久四郎(昭和七年橘文策撮影)
盲目の綱取荒屋敷松蔵の存在は、天江富弥氏の大正十四年木地山行で知られたが、
その姿は昭和七年九月に橘文策氏によって撮影され、木形子談叢で紹介された。
掲載の写真はその橘氏撮影のもの。印象的な貴重な写真となった。
久四郎はその翌年、昭和八年二月三日に五十六歳で没した。
鹿間時夫旧蔵 小椋久四郎(昭和五年作)山形の柴田はじめ頒布の一本である梅鉢模様の踊るような筆致の見事さ、久太郎の団子梅とは明らかの違う